中国のシノペック、燃料回収による製油所の安定した生産量を計画

2023年7月12日、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで開催されたLNG 2023エネルギー見本市中に、中国石油化工公司（Sinopec）のロゴが展示されている。ロイター/クリス・ヘルグレンがライセンス権を取得

［8月27日 ロイター］ - 中国の石油精製大手シノペックは、原油価格下落により中間利益が20％減少すると発表した後、国内燃料需要の回復に伴い2023年下半期も安定した製油所生産量を維持する計画だ。

生産能力で世界最大の製油所であるシノペックは、7月から12月までの原油処理量を1億2,700万トン、日量約504万バレルとする計画で、これに対して最初の6か月は1億2,654万トンであると同社が日曜日の株式提出書類で述べた。

シノペックは「中国経済は回復の延長が見られる。国内の精製燃料需要は上向いており、天然ガス需要は成長を維持し、化学製品需要は徐々に回復するだろう」と述べた。

同社データに基づくロイターの計算によれば、これにより2023年の年間処理量は2億5,350万トンとなり、2022年比4.7％の成長となる。

シノペックは日曜日、製油所生産量の増加と燃料販売の伸びにもかかわらず、原油価格の下落により、上半期の中間純利益が2022年同期比20.1％減の351億1000万元（48億2000万ドル）となったと発表した。

6か月間での売上高は1.1%減の1兆5,900億元となったが、国内外の精製燃料総販売量は1億1,660万トンと18.5%増加した。

中国の燃料需要は、最初の 3 か月で前年同期比 6.7% 増加した後、第 2 四半期も引き続き回復を続​​けており、人々の移動量の増加に伴いガソリンと航空燃料が牽引しました。

シノペックによると、上半期の国内燃料販売量は前年同期比17.9％増の9247万トンとなった。

しかし、不動産セクターの低迷や商品輸出の低迷によりトラック輸送が抑制されたことから、ディーゼル燃料の需要は引き続き圧迫された。

西側諸国の制裁により、これらの生産業者は収益を維持するために大幅な割引価格で原油を販売することを余儀なくされたため、中国の精製業者は全体的にイラン、ベネズエラ、ロシアからの安価な原油供給の恩恵を受けていた。

トレーダーらによると、国営大手はイランとベネズエラ産原油の供給を避けているが、シノペックはロシア産の供給を受け入れているという。

シノペックは半年間に前年比０．０２％増の１億３９６８万バレルの原油を生産した。 天然ガス生産量は7.6%増の6,608億8,000万立方フィート（187億1,400万立方メートル）となった。

同社の今年上半期の精製マージンは１トン当たり３５４元（４８．５７ドル）で、前年同期比３３．６％減少したと発表した。

シノペックは下半期に新疆の大河や四川省の維栄などの油田・ガス田や鎮海の製油所拡張などに、上半期の支出を38.7％上回る1,040億元の設備投資を計画している。

シノペックは八中タイトガス田や四川省のシェールガス面積の拡大など、地質学的に困難な埋蔵量の探索を行っている。

(1ドル=7.2890元)

Chen Aizhu と Judy Hua によるレポート。 編集：ロバート・バーセルとトム・ホーグ

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